理念・目的・沿革
新時代のニーズに応える法学・政治学教育
学士課程における理念と目的
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 欧米では法学部出身者の大半が法律職についていますが、わが国では法学部卒業者の大部分は、民間企業や官庁・自治体等に就職しています。そして弁護士や裁判官、検察官などの法曹を目指す学生は、2004年度以降、法科大学院(ロースクール)を修了した後に新司法試験に合格することが必要になってきました。それ以前は、本学部においては、卒業後法曹の道に進んだ者の比率は他大学法学部に比べればかなり高いのですが、それでも、卒業生の多くはやはり民間企業や官庁・自治体等に就職していました。


 以上の状況を踏まえて、本学部では、ロースクールをめざす学生にはそのための基礎的能力を修得させつつも、学部教育全体としては、より広く、社会科学的な素養と法的思考力(リーガル・マインド)を身につけ、人権感覚豊かで有能な民主主義社会の担い手となりうる人材を養成することを教育の理念・目的とします。こうした人材を社会の多方面に供給することが、日本社会および国際社会の健全な発展と安定に大いに寄与するものと信じるからです。


 加えて本学は、公立大学法人として、地域社会との連携、協同、共生を重視した「都市型総合大学」をめざしてきました。このような観点から、法学部においても、都市および大阪市が直面する現代的諸問題の研究に積極的に取り組んできました。もとより、学問の研究・教育は普遍的なものですが、普遍的なるものは個別的なるものの分析から導出され、個別的なるものの解決に貢献することによってその真価を発揮すると考えます。このように、研究・教育の素材や対象として都市および地域の諸問題を重視することも、本学部の理念・目的の一部となっています。


 上記の理念・目的に沿った教育を行うためには、法学あるいは政治学の一定の分野に関する体系的な知識・概念・論理を取得させるとともに、それらを具体的な事例に適用し、操作し、解決してみる訓練が必要であると思われます。


 このような観点から、法学部では、1993年度以来「法学コース」、「国際関係法・外国法コース」、「政治・行政学コース」という三つの履修コースを設けて、学生の関心や将来の進路志望に応じた体系的な学習を行わせると同時に、1学年10名を限度とする少人数の専門演習を必修科目とすることによって、法的思考力(リーガル・マインド)の臨床的訓練を行ってきました。このような教育は、少人数教育体制によって初めて可能となるものであり、これにより、本学部の卒業生は、法と政治に関する基本的な知識・能力をしっかり身につけている点を高く評価され、社会の各分野で中核となる活躍をしています。


 法学コースでは、伝統的な法学教育を引き継ぎつつ、法的な思考力の育成と、現代社会が直面している諸問題に適切に対処できる専門的な諸能力とを備えた人材の育成を念頭に置いています。


 国際関係法・外国法コースでは、国際化が進む現代において、ますます増大する国際的な諸問題に適切に対処できる専門的な諸能力を備え、国際的な場で指導的に活躍できる人材を育成します。アジア地域にも着目した国際関係法や外国法の講義は、国際都市・大阪ならではの教育内容です。


 政治・行政コースは、大都市・大阪の市立大学という利点を活かし、都市行政関連科目を柱に、変化の激しい国際政治社会を認識する能力と、都市型総合大学の特質を活かした政治・行政学教育を通じてヒューマンな現実的な政策能力とを備えた人材を養成することを目指します。


 もっとも、これらのコース制や提供科目なども社会の変化に合わせた改革が常に必要になっています。現在、どのような改革が学生の関心や将来の進路志望に応じた体系的な学習を行わせるのに適しているのか、検討中です。


 法学部第2部の教育の理念・目的も第1部教育のそれと基本的には同一です。第2部では、学生のニーズが勤労学生の学習要求、職業人のリフレッシュ教育、生涯学習の要請など多様であるため、完全な自由選択制を採用して、各人のニーズに応じた履修体系を構築できるようにしています。なお、第2部学生募集停止(平成22年度から)については、こちらをご確認ください。 

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