在学生の声

  

ロースクール在校生インタビュー(2020年)

参加者(学年、出身大学、学部)
A:既修3年、中央大学・理工
B:既修3年、大阪市立大学・法
C:未修2年、近畿大学・法
D:未修2年、兵庫県立大学・環境人間


◇志望動機・クラスの雰囲気

A:大阪市立大学のロースクールに入った動機と雰囲気など、実際の印象を教えていただければと思います。
C:志望動機は3つありました。家から近いこと、学費が他の学校よりも比較的安いこと、希望する人全員がエクスターンシップに参加できることです。もともと大学院は堅苦しい場所なのかなとイメージしていて、少し不安だったんですけど、市大は学年の壁がほとんどなく、先輩方がみんな優しく、学校生活や勉強面でわからないことがあっても気軽に質問できる雰囲気があります。この学校に入学できてよかったなと思っています。
D:私は、就職活動があんまりうまくいかない中で、資格を取って人の役に立ちたいなと思って、ロースクール入学を決めました。市大のロースクールを選んだのは、大石さんと一緒で、他のロースクールに比べて学費が安いからです。実際の印象は、上下関係の仲も良くて履修相談とかもできるので、入学して良かったなって思います。
B:僕の志望動機はちょっとみんなとは違います。もともと学部が市大だったので、そのまま上がろうという気持ちが強かったのと、あと、先生方のことも学部の時からちらほら知っていましたので、この先生方に習いたいなっていうのが一番大きいところかなと思います。あとは学費が安かったことぐらいですかね。雰囲気としては、人数が少ないので、競争意識とか芽生えないのかなと思っていたんですけど、逆に仲が良くて、みんなで和気あいあいとできてるかなと思いますし、上下の繋がりも良くて、みんなで考えながら勉強できてるんじゃないかなと思います。
A:私は、奈良県から通いやすいので志望しました。あとは皆さんがおっしゃった通り、学費が安い。入学金が無料だというのと、授業料は年間約53万円で、2年間でだいたい107万円ぐらいで卒業できるということで志望しました。雰囲気はとても和やかで、社会人の方もたくさんいるなという印象があります。


◇授業

A:次はロースクールの授業についてお聞きしたいと思います。
C:実務家の先生の授業が学部と比べて多くて、授業の合間に実務でのエピソードを聞けることが楽しいなって思います。
D:私の場合、教科書を読むよりも、直接説明された方が頭に入ってくるので、授業で先生がわかりやすく説明してくれるのはありがたいです。授業でわからなかったところを、授業が終わった後にすぐ先生に聞けるのも、すごくいいと思います。
B:僕が一番思ってるのは、先生との距離が近いことです。学部では一方的な講義形式になることが多いんですけど、ロースクールでは双方向で、先生がいろんな質問をされて、それに学生が答えるという方式をとる授業が多いので、学習した内容が頭に定着しやすいのではないかと思っています。また、先生に顔も名前も覚えていただけるので、最近どうみたいなことを聞かれたこともあります。そうしたことがあると、その後やっぱりやる気も出てくるし、いいなと思います。
A:私は理系出身ですので、法学部の授業を受けたことがなく、ロースクールで初めて法律の授業を受けることになりました。2年生と3年生と受けてきて思ったんですけど、3年生になったら、法文書作成とか民事模擬裁判とか刑事模擬裁判のような、実務家になったつもりで勉強ができる授業もあって、ただ司法試験に合格するためだけではなくて、実務家になった後も役に立つ授業が多いと思いました。教え方もとてもわかりやすくて、いいと思います。


◇アカデミックアドバイザー(AA)制度

A:市大にはアカデミックアドバイザー(AA)という制度があります。市大ロースクール独特の制度だと思うんですけど、皆さんは利用されていますか。
C:利用しています。
A:どのような形式でどのような感じですか。
C:作成した答案を、比較的最近に司法試験に合格された若手の弁護士の先生方に見てもらえるのは、とてもありがたいです。見てもらうことで、自分では気づいてなかったミスや悪い癖が、だんだんわかってきます。また、週に1回なので、毎日の授業と両立ができて、無理のないペースで司法試験の過去問の訓練ができるのは、とてもいい機会だと思います。
D:利用しています。1年生の時も利用していたんですけど、その時は答案の書き方を教えてもらいました。今は、実際の司法試験の問題を解いていくことをしています。ロースクールに通ってなかったら、添削してくれる人を見つけるのにも苦労するでしょうから、司法試験に合格して間もない人が添削してくれるというのは、すごくありがたい制度だなと思います。
B:AAは入学した2年生からずっと受けてるんですけど、話を聞いていると、1年生で答案の書き方の基礎を習って、2年生で司法試験の設問の一つを解き、3年生になったらフルで起案するっていう形で、段階を追ってしっかりと答案作成能力を高めて行ってくれるのはすごくありがたいと思うし、実際添削していただいて、こういう書き方はちょっとよくないねとか、すぐ逐一添削していただけるので、自分の力になるなと思っています。ここでも、人数が少ないのが生きてくるんですけど、弁護士の方と仲良くなれて、飲みに行ったり、現場のちょっとした生の声を聞いたりできるので、やる気の面でもすごくいい制度だなと思います。
A:私の場合、AAの制度は、帰宅時間の関係から、答案の提出のみで利用しています。返却された答案には先生の添削がしっかりされていて、とても役立つ制度だなと思っています。この制度のおかげで、司法試験の過去問の学習については、予備校に通う必要がありません。しかも無料で受けられます。


◇エクスターンシップ

A:エクスターンシップについてお聞きします。エクスターンシップというのは、2年生の後期の春休みの時期に10日間ほど法律事務所にお仕事の勉強に行く制度なんですけど、この制度についてどうでしょう。
C:期間中に何度も、実際の依頼者からの相談の場に同席させていただいたんですけど、法律のプロである弁護士の先生方のように、一般人に対してわかりやすく噛み砕いて法律問題を説明することがいかに難しいかを実感したのと、たまたま運よく、弁護士の先生方でも滅多に経験しないような案件にも立ち会わせていただけたので、貴重な体験でした。
A:Dさんは今2年生で、今年の春にエクスターンシップに通うと思うんですけど、どのようなお気持ちでいらっしゃいますか。
D:楽しみです。
A:何か目標とかはありますか。行きたい事務所とか。
D:今、破産法が面白いので、そういう系統の事務所を希望しました。
B:お昼ご飯がおいしかったなとか。僕のところは毎日誰かしら弁護士の方がご飯に連れて行ってくださって、それが美味しかったのが印象に残っています。内容面では、裁判傍聴に行ったり相談者から話を聞いたりすることで、弁護士の方々の仕事を間近で見ることができて、すごい忙しそうだったので、やばいなと思いつつ、こうなりたいなというモチベーションはすごく上がったと思います。それから、エクスターン中にちらっと答案添削をしてもらい、頑張ったらいけるよみたいな励ましをいただくこともできて、そうしたことからも、行って良かったと心の底から思っています。
A:前に聞いた話によりますと、日本中どこの県にも市大の卒業生の弁護士がいて、エクスターンを受け入れてくれるので、好きな県に行けるらしいです。石垣島に行った人がいるという話も去年、小柿先生に聞きました。私は奈良県で10日間エクスターンシップをしたのですけど、刑事裁判の手続きをほぼ最初から最後まで見ることになって、先生を驚かすという、そういうこともあってとても楽しかったです。


◇自習室と資料室

A:市大の施設についてお聞きしたいと思います。市大の施設には、自習室と資料室があります。自習室は、皆さんに机と椅子とコンセントがあるわけですけど、どのような感じでしょうか。
C:机は結構広くて、パーテーションもあり、引き出しまで付いているので、工夫次第では、家よりも勉強に集中できる環境を作ることができるし、朝から晩まで開いていて、近くで自分以外の人が勉強している姿を見ると、自分ももっと頑張らないとなっていうモチベーションにもつながります。
A:資料室はどうですか。
C:資料室は自習室から近い距離にあるのが便利で、法律雑誌がたくさんあったり、自分で買うには少し高いなっていう位の値段の本も置いてあったりするので、ありがたいなと思います。
D:自習室はよく使っています。授業のある日だと、朝の8時から夜の6時ぐらいまで、だいたいいるようにしています。家で勉強するよりも自習室の方が集中できるからです。資料室も、Cさんがおっしゃっていたように、なかなか買えない値段の本とかがたくさん置いているので、それを利用したりしています。
B:僕も自習室は、だいたい朝の8時ぐらいから夜の8時ぐらいまで使っています。皆さんと一緒で、家で勉強しないというかできない、するときはするんですけど基本的にしないので、自習室がずっと使えるっていうのはすごくありがたいなと思います。資料室については、問題集も置いてあって、授業で演習系の問題を解くときに、この本から取りましたと書いてあったりすると、その本を見て予習にも役立てることができるし、自分の勉強でこういう基本書を読んでみたいなっていうときにも使えるので、勉強できる環境がしっかり整っているなと思います。
A:はい、ありがとうございます。先ほど申し上げるのを忘れましたけどWi-Fiも自由に使えるんですよね。
私は、基本的に自習室は荷物置き場にしています。勉強するときは1人で資料室で勉強したり、今コロナ禍のために開放された教室がありまして、そこで1人で勉強したりしております。資料室には、特に本がたくさんあって、欲しい本を探すと、だいたい見つかります。もし、資料室になかった場合でも、学術情報センターの地下とかに行くと、猛烈に古い昭和の本も置いてあります。たぶん学術情報センターは、日本のロースクールの中では一番たくさんの本が置いてる図書館なのではないかと感じています。


◇将来、目指す法曹像

A:将来目指す法曹像についてお伺いします。
C:弁護士を志しています。一般的には、日常生活の中で法律を強く意識することは少ないと感じていて、そのため、いざ自分に法律問題が降りかかった時の不安は、すごく大きいと思います。その時になす術が思い浮かばず長い時間つらい思いをするような人もいると思うんですけど、そういう人々に明るい未来を示せるようになりたいなと思って、弁護士を志しました。
D:私は、人の力になりたいというのが根幹にあるので、今のところは弁護士になりたいと思っています。でも、どの法分野の仕事に重点を置きたいかということは、まだ全然決まっていなくて、エクスターンシップなどで実務の先生方の仕事を見て、これから決めていきたいと思います。
B:僕は、市大のロースクールに入るまでは検察官志望でした。冤罪をなくしたいという思いがあって、それやったら弁護士やろうと思うかもしれないんですけど、検察官側から冤罪をなくすことでできないのかなと思っていました。ドラマの『HIRO』とかで、主人公がいっぱい足を使って調べて、本当に被疑者が罪を犯したのかどうかを判断する姿に憧れを持っていて、検察官側からも冤罪をなくせるんじゃないのかなと思ったのが、法曹になろうと思ったきっかけです。ただ、市大のロースクールに入って実際に、弁護士の方と会ったり、エクスターンシップに行ったりするうちに、弁護士の人の人生を守っていくっていう仕事も、すごくかっこいいなと思うようになって、今はぶれぶれの状態なんですけど、とにかく人のために働けるような法曹になりたいと思っております。
A:私は、入学前はビジネスに特化した弁護士を目指していたんですけど、大学で法曹倫理の勉強をしていくうちに、弁護士は、単なるビジネスの資格ではなく、基本的人権などの人の権利を守っていく、すごく社会に貢献できる仕事だということに気付きました。大学で特任教授とか実務家の先生たちがとても熱い授業をなさっているのを聞いて、ますます弁護士になりたいという気持ちが高まってきました。今は、有名な刑事弁護の先生だとか、とても熱い先生の影響を受けて、単なるビジネスではなく、弱者保護や人権擁護に積極的に取り組む、高い倫理観を持った弁護士として活躍していきたいと思います。


◇遠隔授業

A:コロナ禍の影響で、2020年の前期は全授業が遠隔授業で、後期は一部の授業が遠隔授業になっておりますが、遠隔授業はどのような感じでしたか。
C:家で授業を受けることができるので、本来ならば移動時間にあたる時間も有意義に活用することができました。また、やむを得ず双方向での授業がかなわなかった授業では、先生方がより充実したレジュメを配布してくださったので良かったです。
D:やっぱり普段の授業と違うので、多少は困りました。というのも、私は自習室で勉強するタイプなので、家では勉強できないし、Wi-Fiなどをそろえないといけないので、苦労しました。でも、遠隔授業で大変だったけども、その中でも、先生たちはベストな方法で質問への対応や答案添削指導等をしてくれたので、結果的には満足できる授業だったと思います。
B:遠隔授業といっても、双方向で話ができる環境を整えてくださっていて、もちろん僕らも準備はしたんですけど、普通の授業と違うことがあったかと言われたら、途中で途切れたりしちゃうぐらいで、そこはちょっと困りはしましたけど、あんまり変わらずできたのかなと思います。僕は、ちょっと家が遠いので、朝早く起きなくていいっていうのがすごくありがたかったです。
A:1限の授業が8時55分からなんですけど、通学がなくゆっくりできて、遠隔授業で助かったところがあります。裁判所も今、遠隔で「Teams」とかを使ってやっているらしいんですけど、今後、裁判所の手続きの一層のオンライン化が進んでいくでしょうから、そうした時期に、遠隔授業でオンラインでのやり取りに慣れておくというのは、とてもいいことだと思いました。市大では先生がウェブ上に課題を出して、学生はそれに答えるというスタイルの授業と、『Zoom』や『Webex』や『Slack』を使った双方向の授業とがありました。また、後期になって、『YouTube』で授業を見れるようにして下さった先生もいて、こうした授業を経験できるのはチャンスだと思いました。1年上の先輩たちは、オンラインの授業を経験することはできなかったのに対して、私たちはそれを経験することができたことは、とても良かったんだとプラスに思っております。

(開催 : 2020年)


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